独で皇后さま歌集の出版行事開催 訳者「人生詰まった50首」 

16日、ドイツ語訳した皇后さまの歌集の出版記念行事に出席した翻訳者のペーター・パンツァーさん(左)ら=ベルリン(共同)

 【ベルリン共同】皇后さまの和歌50首をドイツ語訳した歌集「その一粒に重みのありて」の出版を記念した行事が16日、ベルリンの日本大使公邸で開かれ、翻訳したボン大名誉教授の日本学者ペーター・パンツァーさんが「この50首に皇后さまのこれまでの人生が詰まっている」と語った。

 ドイツの出版社ヘルダーの経営者が2011年の東電福島第1原発事故を受け被災地を訪問された天皇、皇后両陛下の姿を報道で見て思い付き、昨年11月に出版。歌集は書家が手掛けた日本語の書に、ドイツ語訳が添えられている。

 パンツァーさんは「翻訳の話があってから引き受けるかどうか悩んだ」と振り返った。


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