タイの13人覚醒剤密輸疑い 成田、観光客装う運び役か 

 成田空港で覚醒剤を密輸しようとしたとして、千葉県警や税関が昨年11~12月、覚せい剤取締法違反容疑などでタイ人の女13人を摘発していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。押収量は計約13・9キロ(末端価格約8億9千万円)に上る。捜査当局は組織的な密輸事件とみて捜査している。

 捜査関係者によると、女らは20~50代で、報酬と引き換えに覚醒剤を密輸する「運び役」とみられる。税関が全ての所持品を調べることが困難であることを知った上で観光客を装って短期間に多人数で入国を試み、一斉摘発を逃れる手口とみてタイの捜査機関と連携して警戒を続けている。


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