「くまモン」利用海外解禁に不満 熊本企業にキャンセル続き 

4日、海外企業によるくまモン(左)のイラスト利用解禁を発表した熊本県の蒲島郁夫知事=熊本県庁

 熊本県が今月、PRキャラクター「くまモン」のイラスト利用を海外企業に解禁したことで、海外に関連商品を輸出してきた県内の企業に取引キャンセルが相次ぎ、不満が広がっている。大口のキャンセルもあり「このままでは会社が駄目になる」との深刻な訴えも出ている。

 県はこれまで原則、県内に本社か製造拠点がある企業に限り、登録の上で、無料で関連商品の製造、販売を認めていた。しかし今月8日から「くまモンの知名度を世界中に広げる」として、小売価格の5~7%の利用料を条件に、海外企業の利用を解禁した。利用料は偽物対策などに充てる。


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