企業倒産件数、27年ぶり低水準 17年、積極的な融資姿勢で 

 東京商工リサーチが16日発表した2017年の全国の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年に比べ0・5%減の8405件だった。9年連続で前年を下回り、1990年の6468件以来、27年ぶりの低水準だった。

 金融機関が積極的に融資する姿勢を示していることや景気の回復傾向が背景にあるとみられる。東京商工リサーチは「中小企業は人手不足関連の倒産が増加しており、件数は今後緩やかに増えそうだ」と指摘した。

 負債総額は57・9%増の3兆1676億3700万円で、2年ぶりに前年を上回った。製造業として戦後最大の倒産となったタカタ(負債額約1兆5千億円)が影響した。


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