北方領土事業に中国企業 ロシア、光ファイバー敷設 

 【モスクワ共同】ロシア政府系の通信大手ロステレコムは15日、極東サハリンと北方領土の択捉、国後、色丹の3島の中心集落を結ぶ海底光ファイバー敷設工事の業者に中国の通信大手、華為技術(ファーウェイ)を選定したと明らかにした。

 敷設工事の受注は華為とフィンランド通信機器大手ノキアが争っていた。日本政府は、第三国による北方領土への投資はロシアの管轄権を認めることにつながるとして反対の立場。

 通信速度が遅いインターネットの改善が目的で、海底区間は全長765キロ。敷設予算は33億ルーブル(約65億円)で、約8割は連邦予算からロステレコムへの補助金で賄われる。


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