中国、元の高値誘導停止か 急落懸念が後退、市場筋 

 【上海共同】中国人民銀行(中央銀行)は毎朝発表する人民元の対ドル基準値の算出方法に関して、2017年に導入した元高に誘導できる措置を停止したもようだ。元は17年通年で6%以上上昇し、18年に入っても堅調に推移。急激な元安などの懸念が後退したためとみられる。市場関係者が15日、明らかにした。

 人民銀は17年5月、為替レートの変動を抑制する目的で基準値の設定方法の見直しを表明し、元相場を上昇方向へ誘導。市場では、金融の自由化と人民元の国際化に背く動きとして批判が強かった。


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