大戦時、英王室宝石を地中に隠す ナチス警戒、缶に入れ 

 【ロンドン共同】第2次大戦中の1940年ごろ、ナチス・ドイツが英国に侵攻する万一の事態を警戒し、英国王室に伝わる貴重な宝石がビスケットの缶に入れられ、ロンドン郊外にあるウィンザー城の地中に隠されたことが明らかになった。12日付の英紙タイムズが伝えた。

 現在のエリザベス女王の父で当時の国王ジョージ6世が宝石を隠すよう命じたことが、王室の司書から国王の母親のメアリー王妃に宛てた書簡に記録されていた。宝石はその後無事回収されたとみられる。

 隠されたのは英王室に伝わる王冠に付いているサファイアやルビー。ウィンザー城の門付近に深い穴を掘り、缶に入れて保管された。


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