北朝鮮の密輸、海上自衛隊が監視 制裁逃れ阻止で初の関与 

 北朝鮮による海上での石油精製品の密輸を防ぐため、海上自衛隊の艦艇が朝鮮半島西側の黄海や日本海の公海上で警戒監視をしていることが12日、分かった。国連安全保障理事会の制裁決議に反し、外国船舶から北朝鮮の船に積み荷を移し替える「瀬取り」が横行しているとみられ、こうした制裁逃れの阻止に自衛隊が関与するのは初。複数の政府関係者が明らかにした。海自が収集した情報は米軍と共有、日米の一体化が加速度的に進む実態が鮮明になった。

 カナダのバンクーバーで16日に開かれる北朝鮮関連の外相会合で、日本側が警戒監視の状況を説明する可能性もある。


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