米、牛肉の輸入制限撤廃を要求 「月齢30カ月以下」に不満 

トランプ米大統領(ロイター=共同)

 トランプ米政権が日本との経済対話で米国産牛肉の輸入制限撤廃を要求していることが12日、分かった。日本が牛海綿状脳症(BSE)対策として、輸入する米国産牛肉を月齢30カ月以下に限定していることに強い不満を示し、月齢制限の廃止を求めている。日米が2国間の貿易問題を協議するため、今月下旬に経済対話の事務レベル会合を東京で開くことも判明した。牛肉を含む日本の農業市場開放が主要議題となる。

 複数の日米外交筋が明らかにした。トランプ政権は、日本が昨年8月に発動した冷凍牛肉の緊急輸入制限の見直しに加え、月齢制限撤廃にも狙いを定め、農産物の対日輸出拡大を強硬に推進する。


  • LINEで送る