2017年12月18日 18:22 | 無料公開
リニア中央新幹線を巡る独禁法違反容疑での家宅捜索を終えた東京地検特捜部の係官らを乗せ、鹿島本社を出る車両=18日午後7時53分、東京都港区
JR東海が発注したリニア中央新幹線の工事を巡り、大手ゼネコンの鹿島と清水建設が独禁法違反の疑いで家宅捜索された事件で、東京地検特捜部が、総工費1千億円超とみられる山岳トンネルや駅の建設工事でも大手4社が受注調整した疑いがあるとみて捜査していることが18日、関係者への取材で分かった。特捜部と公正取引委員会は近く、残る大手2社の大成建設と大林組も捜索し、押収資料の分析を進める。
特捜部は比較的規模の小さい非常口新設工事(名古屋市、総工費約90億円)の入札で不正があったとして、偽計業務妨害容疑で大林組を捜索。これを糸口にリニア工事全体の解明に乗りだした。