地方財源、過去最高62・1兆円 交付税は3千億円減 

 野田聖子総務相と麻生太郎財務相は18日、2018年度に自治体が自由に使える一般財源総額を62兆1千億円とすることで合意した。17年度から微増で、過去最高を更新した。景気回復を追い風に地方税収が伸びるため、財源の不足を補う地方交付税は自治体への配分額で3千億円少ない16兆円とする。交付税の削減は6年連続。

 財務省は、自治体の貯金に当たる基金の残高が増えているとして「地方は余裕がある」と主張していたが、総務省は「将来への備えだ」と反論。基金を理由とする交付税削減はせず、結論を来年以降に先送りした。


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