アジア新興国、成長減速へ 18年5・8%、開銀予測 

 アジア開発銀行(ADB)が18日までに公表したアジア新興国の経済成長率見通しによると、2018年は5・8%となり17年の6・0%から減速する。中国の景気鈍化が響くとみられる。「世界の成長センター」アジアの景気減速は、堅調に推移している世界経済の先行き不安要因となりそうだ。

 見通しは国内総生産(GDP)の伸び率を基に推計。18年の成長率は16年実績と同じとなる。

 18年の成長予想を国・地域別にみると、中国は6・4%と17年の6・8%から減速する。投資の伸びの鈍化が続くとみられるためだ。特に、過剰な生産設備を抱えた鉄鋼など重工業分野で投資の不振が続くもよう。


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