ボタン電池誤飲、5年で千件 慈恵医大など初の実態調査 

子どもの誤飲事故が相次ぐボタン電池。上が「コイン形」、下が「ボタン形」(消費者庁提供)

 子どもがボタン電池を誤ってのみ込む事故が、2011~15年の5年間に全国で少なくとも千件近くに上り、排出されないまま消化管に穴が開くなどの健康被害が確認されていたことが16日、東京慈恵医大と一般社団法人「電池工業会」(東京)による初の実態調査で分かった。おもちゃや時計、リモコンなど多くの製品に使われており、調査チームは「電池の交換時など、子どもの手が届く場所に置きっぱなしにしないで」と呼び掛けている。

 調査は今年1月、日本小児外科学会などを通じて202カ所の医療機関に質問を送り、116カ所(57・4%)から回答を得た。


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