ドローン使い血液運搬、広島大 医師の負担減狙う 

広島県・大崎上島で行われた、ドローンを使った血液の運搬実験=15日午後

 小型無人機「ドローン」を使い、検査する血液を運ぶ実験を広島大やNTTドコモなどのチームが15日、広島県の離島・大崎上島で実施した。

 同県は島しょ部や山間部が多く、チームによると、周辺に医療機関がない無医地区が全国で2番目に多いとのデータがある。往診先からの運搬を想定し、検査の迅速化や医療スタッフの負担軽減が狙いで、2019年度内の技術確立を目指す。

 実験では、医学部の貞森拓磨客員准教授らが、模擬の血液を載せたドローンを、約600メートル自動運転させた。最終的には約7キロの運搬が目標で、今後も実験を繰り返す。


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