ヘリの落下窓を米軍に返却 沖縄県警、立件困難か 

米軍ヘリコプターの窓落下事故で山本朋広防衛副大臣に抗議し、報道対応する沖縄県の翁長雄志知事=14日午後、防衛省

 沖縄県宜野湾市立普天間第二小の運動場に米軍ヘリコプターの操縦席窓が落下した事故で、県警は14日、日米地位協定の関連規定に基づき、米軍に窓を返却した。同協定で在日米軍の訓練中の事故は1次裁判権が米側にあるため、日本側の原因究明の動きは進んでいない。有力な物証となり得る窓も返したことで、立件は困難との見方が強まりそうだ。

 地位協定の合意議事録は、日本側が、在日米軍の財産を検証する権利を原則的に行使しないと規定。翁長雄志知事は14日、防衛省で山本朋広防衛副大臣に「日米地位協定にもメスを入れないと問題は解決しない」と抗議し、抜本的な見直しが必要との考えを示した。


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