「核なき世界へ絶好の機会」 広島市長、平和賞振り返る 

ノーベル平和賞授賞式に出席し、帰国報告の記者会見をする広島市の松井一実市長=14日、広島市

 ノルウェー・オスロでの非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞授賞式に出席した広島市の松井一実市長が14日、市役所で帰国報告の記者会見をし「核なき世界に向け、世界の人々に協働を呼び掛ける絶好の機会だった」と振り返った。

 松井市長は授賞式が「被爆者の核廃絶への思いが、公式に世界レベルで認知されたとの喜びにあふれていた」と指摘。「被爆者と一緒に共有できたのはありがたかった」と語った。

 核保有五大国の駐ノルウェー大使は欠席した。松井市長は「核抑止という幻想からの脱却を後押しする環境づくりを進めたい」と述べた。


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