「保守王国」で共和敗北 トランプ氏、求心力低下も 

 【バーミングハム共同】「保守王国」と呼ばれる米南部アラバマ州の12日の連邦上院補選で、民主党候補ダグ・ジョーンズ氏が共和党候補ロイ・ムーア氏を破った。わいせつ疑惑が浮上したムーア氏に対する党内からの批判に耳を貸さず、ムーア氏支持を鮮明にしたトランプ大統領が求心力を失い、党の分断が進む可能性が出てきた。

 アラバマ州は、昨年の大統領選でトランプ氏が民主党のクリントン候補に30ポイント近い大差で勝利した伝統的な保守地盤だけに、共和党の衝撃は大きい。11月の南部バージニア州知事選に続く敗北で、来年の中間選挙で上下両院の多数派維持を危ぶむ見方も出始めている。


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