美濃加茂市長、14日辞職 「市政停滞させず退く」 

最高裁が上告を棄却し、記者会見する岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人被告=13日午後、美濃加茂市

 事前収賄などの罪に問われ、最高裁が上告を棄却した岐阜県美濃加茂市長の藤井浩人被告(33)は13日、同市で記者会見し「市政を停滞させないよう退くのが私の最後の役目」と述べ、有罪確定による失職前の14日に辞表を提出するとした。市議会は同日、辞職に同意する見通し。

 藤井被告は「無実の人間を平気で罪に陥れる、冤罪が存在することを知ることができた」と司法を批判し、異議を申し立てるとした。同時に「真実は必ず公にしなければならない」と強調し、再審請求なども検討する意向を示した。

 主任弁護人を務める郷原信郎弁護士は取材に「今後も支えて潔白を証明していく」と話した。


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