新銀行東京、都民側の敗訴確定 石原元知事らに賠償求める 

 新銀行東京のずさんな経営で東京都が損害を被ったとして、都民3人が、設立を主導した石原慎太郎元知事と元銀行役員ら計5人に対し約1250億円を賠償させるよう都に求めた訴訟は、都民側の敗訴が確定した。最高裁第3小法廷(木内道祥裁判長)が12日付で、請求を棄却した二審東京高裁判決を支持し、都民側の上告を受理しない決定をした。

 新銀行東京は2005年4月、都から1千億円の出資を受けて開業。08年に出資金の大半を損失の穴埋めに充て、都は400億円を追加出資した。都民側は、甘い審査で不良債権を増やし、都に損害を与えた責任は石原氏らにあると主張していた。


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