三重で世界2匹目の珍しいハチ 各地で発見の可能性も 

見つかったホソクビカマバチ属の一種(三田敏治助教提供)

 三重県総合博物館(津市)は12日、国内で生息が確認されていない珍しいハチが同館の敷地で見つかったと発表した。イネの害虫として知られるウンカやヨコバイに寄生するホソクビカマバチ属の一種で、1997年に中国雲南省で発見されて以来、世界で2匹目としている。

 同博物館は「三重での発見は、この種が好む照葉樹林が多く残されているためと考えられ、各地で発見の可能性もある。分布や生態の解明が期待される」としている。

 同博物館によると、見つかったハチは体長約5ミリ。9月9日、敷地内の林で、昆虫調査に参加していた九州大の大学院生が採取した。


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