連続地震を想定、原発で防災訓練 島根2号、ブラインド方式 

中国電力島根原発で連続地震を想定した、ホース接続の訓練=12日午前、松江市

 中国電力は12日、島根原発2号機(松江市)で、連続した地震により運転中に重大事故が起きたと想定し、防災訓練を実施した。

 午前9時半、島根県沖を震源とする震度6弱の地震が発生したとして開始。原子炉の停止に失敗し、約1時間後には県東部で震度6強の地震が起き、炉心損傷に至ったと想定した。

 より実際の事故に近い状況にするため、内容を事前に伝えないブラインド方式を採用し、原発や本社などの計約390人が参加。免震重要棟に設けた緊急時対策所で事態の把握に当たり対応を検討したほか、作業員が冷却機能を失った原子炉などに注水するため、貯水槽からホースを接続するなどした。


  • LINEで送る