大林組、受注協力を要請 副社長は容疑否定 

リニア中央新幹線の非常口新設工事現場=11日、名古屋市

 リニア中央新幹線関連工事を巡る入札妨害事件で、大手ゼネコン大林組が、名古屋市の非常口新設工事受注を希望しているとの意向を他のゼネコンに示し、協力を要請していたことが11日、関係者の話で分かった。東京地検特捜部は大林組のほか、別工事を受注した鹿島を含む複数のゼネコンの幹部や担当者を任意で事情聴取し、受注に至る経緯の解明を進めている。

 関係者によると、大林組の副社長(66)らは「技術力などが評価されて受注できた。他社に働き掛ける必要はなかった」などと容疑を否定している。


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