11月の通貨供給3・4%増 前年同月比、銀行融資増が背景 

 日銀が11日発表した11月のマネーストック(通貨供給量、月中平均残高)速報によると、現金や国内銀行への預金など世の中に出回る通貨の合計「M3」は、前年同月比3・4%増の1314兆8千億円だった。銀行による融資の増加などを背景に、依然として高い伸びが続いている。

 M3に含まれる「現金通貨」は4・9%増の97兆円。普通・当座預金の残高を示す「預金通貨」は7・7%増の629兆1千億円だった。

 M3に投資信託や国債を加えた「広義流動性」は3・9%増の1722兆1千億円だった。

 マネーストックは金融機関から融資などを通じて企業や個人に流れたお金の量を示す。


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