大林組を強制捜査、東京地検 リニア工事入札で不正か 

大林組本社が入るビルから出る、東京地検特捜部の車両=9日未明、東京都港区

 リニア中央新幹線関連の工事入札で不正があった疑いが強まったとして、東京地検特捜部が偽計業務妨害容疑で、大手ゼネコン大林組の本社(東京都港区)などを家宅捜索したことが9日、分かった。特捜部は同社幹部らから任意で事情を聴くとともに、押収資料を分析して入札の実態解明を進める。

 関係者によると、捜索は8日に始まり、9日未明まで行われた。大林組はJR東海からリニア中央新幹線の複数の工事を受注している。

 リニア中央新幹線はJR東海が計画している路線で、9兆円を超えるとされる全費用は同社が負担する。


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