政府、軍艦島での強制労働なし 徴用工巡り韓国の反発必至 

 政府は、世界文化遺産の端島(通称・軍艦島、長崎市)の炭鉱で戦時徴用された朝鮮半島出身者に関し、過酷な強制労働の実態はなかったとする元島民の証言を公開する方向で検討に入った。2019年までに世界遺産の紹介施設を東京都内に開設し、展示したい考え。複数の政府関係者が7日、明らかにした。

 15年の世界遺産登録の際に約束した徴用の歴史を説明する措置の一環。「朝鮮半島出身者が過酷な環境で強制労働をさせられた」と主張している韓国の反発は必至で、歴史認識を巡る対立が強まり、緊迫化する北朝鮮情勢への対応や早期開催を目指す日中韓首脳会談の日程調整に影響が出る可能性がある。


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