橋の修繕、50年で27兆円 自治体管理、国支援課題に 

老朽化で危険箇所が見つかり、通行止めになった橋=2015年11月、岐阜県高山市

 地方自治体や道路公社が管理する道路橋について、老朽化に伴う架け替えを含めた修繕費用が今後50年間で約27兆円に上るとの推計結果を、筑波大や高知工科大などの研究グループが3日までにまとめた。政令指定都市を除く市区町村の場合、単純計算で1自治体当たり年間1億5千万円程度の負担となり、小規模市町村に対する国の財政支援が課題となりそうだ。

 試算の対象は、2014年度時点で都道府県と市区町村、道路公社が管理していた約64万カ所の道路橋。約6割の自治体が作成済みの「橋梁長寿命化修繕計画」のデータを基に、補修や架け替えなどの費用を積算した。


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