ライチョウ保護にクラウドで寄付 保全の取り組み全国へ 

野生のニホンライチョウの雄(富山市ファミリーパーク提供)

 国の特別天然記念物で絶滅危惧種「ニホンライチョウ」の飼育や繁殖技術確立に役立てる「ライチョウ基金」が設立され、インターネットのクラウドファンディングによる寄付募集が始まった。「残そう!ライチョウ」を合言葉に、生息数回復に向けた取り組みを全国に広げる。事務局の富山市ファミリーパークが1日、発表した。

 環境省などの保全事業では、同パークや上野動物園、大町山岳博物館(長野)など全国5施設で人工繁殖や飼育を実施。これまで民間企業の助成金や環境省、自治体の予算で飼育や研究の費用を賄ってきたが、年間300万円の助成が本年度末で終了し、資金不足が課題となっていた。


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