血液製剤の余剰分、輸出解禁へ 厚労省方針、半世紀ぶり 

 献血から作られる血液製剤の余剰分について、厚生労働省は29日、国内メーカーによる輸出を認める方針を固めた。同日開いた有識者会議で了承された。ベトナム戦争中の1966年に輸出が原則停止されてから半世紀ぶりの方針転換となる。

 厚労省は年内に正式決定し、輸出貿易管理令や血液法の施行基準の改正に着手する考え。2019年度中にも血液製剤の一種、血漿分画製剤の輸出が認められるようになり、20年度から輸出が始まる可能性がある。

 献血で採取された血液は、日本赤十字社から国内の3メーカーが購入し複数種類の血液製剤を製造。国内ではあまり需要のない製品もある。


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