手術で血管傷つけ患者死亡、愛知 遺族に賠償へ 

 愛知県半田市の市立半田病院で昨年6月、右腎盂尿管がんの手術中に70代の男性患者の静脈を傷つけ、男性が出血性ショックで死亡していたことが29日、市への取材で分かった。市は医療ミスと認め、遺族に賠償金2700万円を支払うための議案を12月議会に提出する。

 市によると、男性は昨年2月に同病院の泌尿器科を受診。化学療法でがんを縮小させた後、同6月15日に手術を受けた。手術は30代の男性医師が担当。右腎臓と右尿管を摘出する際、右外腸骨静脈を傷つけて大量出血し、男性は術後5時間で死亡した。

 石田義博院長は「心より深くおわび申し上げる」とコメントした。


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