基礎控除10万~15万円増額 年収2500万程度で廃止 

基礎控除見直しのイメージ

 政府、与党が、所得税の課税所得を計算する上で収入から差し引ける基礎控除を、現在の38万円から10万~15万円程度増額する方向で調整に入ったことが24日分かった。同時に高所得者の控除額を段階的に縮小し、年収2500万円程度で廃止する年収制限の導入を検討する。2018年度税制改正で実施し、所得格差の是正を目指す。

 今回の所得税改革は会社員や年金受給者の控除縮小も組み合わせるため、世帯ごとの増減税は複雑となる見込み。基礎控除に限定して影響を試算すると、年収500万円の人は控除額が10万円増えれば5千円の減税になる。


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