竹下氏発言に批判相次ぐ 差別的とLGBT当事者ら 

自民党の竹下亘総務会長

 宮中晩さん会への国賓の同性パートナー出席に反対した自民党の竹下亘総務会長の発言を巡り、性的少数者(LGBT)の当事者らから「差別的だ」との意見が相次いでいる。ツイッターでも「政治家にふさわしくない」といった投稿が増加、竹下氏は24日、松江市内で「反省している」と述べたが、批判は強まりそうだ。

 ゲイを公表している東京都豊島区議の石川大我氏(43)は「同性パートナーを公的に認める自治体も増えてきたのに、国政の重要な立場にある人のこうした発言は残念というより驚きだ」と憤る。「同性パートナーに法的保障を与えていないのはG7でも日本だけ。(発言で)日本はますます孤立する」と発言撤回を求める。

 同性愛者と公表している立憲民主党の尾辻かな子衆院議員(42)もツイッターに「国際問題になると思いますので、早く撤回される方がよいと思います」などと投稿し、リツイートは6千件を超えた。

 ツイッター上では「#竹下亘」のハッシュタグ(検索目印)付きで「どんな人にも分け隔てなく寄り添ってこられた両陛下をおとしめる許し難い発言」との投稿も。自民党が先の衆院選でLGBTへの理解促進を目指す関連法制定を掲げたことに触れ「選挙に勝つための美辞麗句だった」との書き込みもあった。


  • LINEで送る