食物アレルギー、9人重症 学会調査、検査や治療で 

 日本小児アレルギー学会は19日、宇都宮市で開いたシンポジウムで、食物アレルギーの原因食品を食べさせ、症状が出るかを確認する「経口負荷試験」と呼ばれる検査や、少しずつ原因食品を摂取して治療する「経口免疫療法」で、9人が自力での呼吸が困難になるなど重い症状を起こしていたとする調査結果を公表した。

 9人のうち1人は、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)の臨床研究で、一時呼吸停止になった子ども。同センターの例を受け、全国344施設を対象に10~11月、これまでの検査や治療で同様の例があったかを緊急調査し、83%に当たる287施設の回答や発表を集計した。


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