薬局の調剤報酬引き下げへ 厚労省、見直し要求受け 

 政府は16日、中央省庁の事業に無駄がないかを公開点検する「秋のレビュー」を開き、公的医療保険で薬局に支払われる調剤報酬について、有識者が「報酬に見合うだけの価値を生み出しているか疑問だ」として削減を求めた。見直す方向で検討している厚生労働省は、指摘を踏まえ来年4月の診療報酬改定で引き下げを実施する方針だ。

 調剤報酬は薬剤師の技術料に相当し、患者は1~3割を負担する。厚労省は医療機関から薬局の独立性を担保するため、病院の外にある薬局で調剤する「院外処方」を推進。「院内処方」に比べ手厚い報酬を付けてきた。


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