日生の保険契約書類に「遺伝」 審査利用で差別懸念  

 日本生命保険が販売する生命保険の契約内容を示した約款に遺伝に関する記載があり、家族の病歴や遺伝子検査の結果などの遺伝情報を加入審査で利用していると取られかねない内容となっていることが13日、分かった。

 遺伝情報は病気の治療や予防に役立つと期待されるが、保険の審査に使うことは差別に当たるとの指摘もある。日生は遺伝に関する表記について「家族の病歴を審査に使っていた約40年前の記載が残っていた。今は利用していない」と説明しており、近く削除する方針。金融庁もこの記載を把握しており「使っていない項目は、削除すべきだ」との見解を示した。


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