高2自殺はいじめ含む複合的要因 最終報告書、遺族に説明 

 山口県周南市で昨年7月、県立高校2年の男子生徒が自殺した問題で、県教育委員会が設置した第三者委員会の委員が11日、遺族宅を訪れ、いじめを含めた複合的要因により自殺したとする最終報告書の内容を説明した。

 関係者によると、いじめの実態などを調べた報告書は「いじめが自殺に影響したか否かと問われれば、『影響した』」とした上で「さまざまな要因からなる複雑な事象であり、一つの要因だけで説明できるほど単純ではない」と指摘。「いじめのみを自殺の要因と考えることはできない」と結論付けた。

 遺族は「いじめや教員の配慮、指導不足が原因だと書いてほしかった」と話した。


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