障害年金打ち切り「不当」提訴へ 1型糖尿病患者9人 

 生活習慣と関係ない1型糖尿病の患者9人が、病状が改善していないのに障害基礎年金を打ち切られたのは不当だとして、国に支給を再開するよう求める集団訴訟を月内にも大阪地裁に起こすことが11日、分かった。

 9人は福島、大阪、奈良の3府県に住む20~40代の男女。「支給の認定基準は具体的ではなく、厚生労働省による支給停止処分の理由も明らかでない。国の裁量権の乱用で違法だ」と主張する。

 1型糖尿病は、血糖を下げるインスリンが体内でつくれなくなる病気で、幼少期の発症が多い。根治は難しく、注射などで継続してインスリンを投与する必要がある。


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