東芝、資本増強6千億~8千億円 複数案から年内判断 

東芝本社が入るビル=9月、東京都港区

 経営再建中の東芝が検討している資本増強策が6千億~8千億円規模で、複数の案があることが10日、分かった。金融機関を通じてファンドなどの投資家側に引き受けの意向確認を始めた。1株当たりの価値が大きく希薄化する場合は臨時株主総会を開いて決議する必要があり、年内に枠組みを固めて実行するかどうかを判断する。

 負債が資産を上回る債務超過の額は、来年3月末に約7500億円を見込む。資本増強は、2年連続の債務超過で上場廃止になる事態を回避するのが目的だ。

 現時点では、ファンドへの第三者割当増資により6千億円規模を調達する案が検討の軸になっている。


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