宇宙滞在で脳わずかに変形 飛行士、無重力影響か 

 【ワシントン共同】国際宇宙ステーションに約半年間の長期滞在した宇宙飛行士に、脳の形がわずかに変わったり、位置がずれたりする異常が見つかったと、米サウスカロライナ医大などのチームが8日までに発表した。

 無重力状態に長期間いたのが原因とみられる。脳の働きや健康への影響は不明だが、往復で2~3年かかる将来の火星への有人探査を見据えると、継続して調べる必要があるとしている。

 チームは磁気共鳴画像装置(MRI)を使って、打ち上げ前後の飛行士の脳を撮影し、比較した。長期滞在した18人のうち17人の脳で、頭頂部近くの「中心溝」と呼ばれる溝が狭まったことを確認した。


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