日産自動車が営業利益下方修正 売上高、純利益は据え置き 

記者会見の冒頭、無資格検査問題について謝罪する日産自動車の西川広人社長=8日午後、横浜市

 新車の無資格検査問題を起こした日産自動車は8日、2018年3月期連結業績予想を下方修正すると発表した。本業のもうけを示す営業利益を400億円引き下げ、6450億円とした。リコール(無料の回収・修理)や再発防止策の費用を織り込んだ。売上高と純利益の予想は据え置いた。

 西川広人社長は記者会見で、無資格検査問題について「信頼を揺るがす結果となり深くおわび申し上げる。今後の取り組みを通じ信頼を取り戻せるよう全力を挙げる」と謝罪した。

 日産は車を組み立てる国内の全6工場で、国の規定に反して資格のない従業員に出荷前の最終安全検査をさせていた。


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