病院経営4・2%の赤字 医療機関16年度調査 

医療機関ごとの利益率

 厚生労働省は8日、医療機関の経営状況を調べた2016年度の医療経済実態調査を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に報告した。精神科を除く一般病院全体では利益率がマイナス4・2%の赤字で、15年度から0・5ポイント悪化。1967年度の調査開始以来、3番目に低かった。

 調査は来年4月の診療報酬改定の基礎資料。厚労省は「人件費が膨らみ、経営悪化につながった」と分析。政府は報酬改定で医師の収入に直結する「本体部分」を小幅プラス、「薬価部分」を合わせた全体ではマイナスとする方向で検討中だが、日本医師会などによる本体部分の引き上げ圧力はさらに強まりそうだ。


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