先進国の温暖化削減目標、不公平 NGO報告書「歴史的責任」分析 

 【ボン共同】過去に排出した温室効果ガスが地球温暖化に与えた影響を考慮すると、先進国が掲げた削減目標は低すぎ、公平性を欠くとした報告書を環境NGOなど約130団体でつくるグループが7日、公表した。

 パリ協定は、各国の対策を検証して目標を改善する仕組みがある。グループは、産業革命以降、大量の化石燃料を使ってきた先進国には重い「歴史的責任」があると分析。

 米国は、30年に国民1人当たり二酸化炭素換算で36トン減らさなければならないが、今の目標を達成するだけなら削減量は6トン。日本は20トン、EUは14トン削減すべきだが、目標はそれぞれ2トン、3トンにとどまる。


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