お帰り!雪舟の水墨画 山口県立美術館で公開 

山口県立美術館で報道関係者などに公開された雪舟の水墨画「倣夏珪山水図」=30日午後、山口市

 室町時代の水墨画の巨匠、雪舟が描き、先月84年ぶりに見つかった水墨画「倣夏珪山水図」が30日、山口市の山口県立美術館で報道関係者などに公開された。重要文化財級という。一般公開は31日から12月10日まで。

 水墨画は、軸装された約30センチ四方のうちわ形の作品で、藍や緑などで彩色。水辺には岩や木々が、奥にはなだらかな山脈が描かれている。

 1933年、西日本鉄道の前身、九州電気軌道が競売に出した際の目録に掲載された後、行方不明に。最近になって同美術館に「個人が所有している」と情報が入り、鑑定した結果、真筆と分かった。

 雪舟は、現在の山口県を中心に活動した。


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