小児科医、毛利子来さんが死去 自由な子育て提唱「たぬき先生」 

死去した毛利子来さん

 「たぬき先生」の愛称で親しまれ、型にはめない自由な子育てを提唱した小児科医の毛利子来(もうり・たねき)さんが26日午前7時15分、慢性心不全のため東京都渋谷区の病院で死去した。87歳。千葉県出身。自宅は渋谷区。葬儀・告別式は親族で行った。

 岡山医科大(現岡山大)卒。勤務医を経て、東京・原宿に小児科医院を開業。約55年間にわたって診察を続ける傍ら、育児や教育に悩む母親らの相談に力を注いだ。「基準」や「平均」にとらわれた画一的な育児論に疑問を投げ掛け、子どもの立場だけでなく、親の心情も踏まえた育児論を展開、支持を集めた。


  • LINEで送る