冬支度、急「ピィッ」チ 北海道のエゾナキウサギ 

 日本国内では北海道の寒冷な山岳地帯だけに生息し「氷河期の生き残り」とも言われるエゾナキウサギが、迫る冬に備えて、餌集めに駆け回っている。

 鹿追町の然別湖近くの岩場では27日早朝、「ピィッ」という甲高い鳴き声が響き、体長15センチほどの小さな体が姿を見せた。丸い耳、つぶらな瞳が愛らしく、時々遠くを見つめて考え込むようなしぐさも見せる。

 冬眠をしないため、冬の間の食料となる草や木の葉っぱを岩陰にため込む。山々が紅葉に染まる秋が1年で最も忙しい。


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