2017年10月27日 11:31 | 無料公開
報道陣に公開された、第69回正倉院展で展示される「羊木臈纈屏風」=27日午前、奈良市の奈良国立博物館
奈良市の奈良国立博物館は27日、第69回正倉院展が28日から始まるのを前に、異国情緒あふれるびょうぶやガラス杯など計58件(初出品10件)の宝物を報道陣に公開した。11月13日まで。会期中は無休。
大きな巻き角の羊が印象的な「羊木臈纈屏風」に、濃緑色に光るガラス製の「緑瑠璃十二曲長坏」。情景や形状はペルシャ美術によく見られる表現ながら、それぞれ日本製、中国製と推定される。西方文化がシルクロードを経て、さまざまな形で日本に受容されたことを物語る品々だ。
今回は仏への献物とみられる宝物が多いのも特徴。