正倉院宝物、28日から公開 羊のびょうぶや伎楽面、奈良 

報道陣に公開された、第69回正倉院展で展示される「羊木臈纈屏風」=27日午前、奈良市の奈良国立博物館

 奈良市の奈良国立博物館は27日、第69回正倉院展が28日から始まるのを前に、異国情緒あふれるびょうぶやガラス杯など計58件(初出品10件)の宝物を報道陣に公開した。11月13日まで。会期中は無休。

 大きな巻き角の羊が印象的な「羊木臈纈屏風」に、濃緑色に光るガラス製の「緑瑠璃十二曲長坏」。情景や形状はペルシャ美術によく見られる表現ながら、それぞれ日本製、中国製と推定される。西方文化がシルクロードを経て、さまざまな形で日本に受容されたことを物語る品々だ。

 今回は仏への献物とみられる宝物が多いのも特徴。


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