iPSとナノ繊維で心筋 ラットに移植し回復、京大 

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞を、ナノファイバー(微細繊維)を土台にして実際の心筋に近いシート状にし、心臓病のラットに移植すると機能が回復したと、京都大や大阪大などのチームが26日付の米科学誌電子版に発表した。

 このシートは人の心筋のような向きのそろった構造を持ち、弾力性や強度がある上、扱いやすく、細胞の成長も比較的良好。ナノファイバー部分は2~3カ月で分解され安全という。

 劉莉京大准教授は「大型動物で実験し、次世代の心臓病治療として応用を目指す」としている。


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