1票の格差、全国一斉提訴 衆院全選挙区の無効請求 

衆院選の北海道内の小選挙区の選挙無効を求めて札幌高裁に提訴し、記者会見する原告代理人の奥山倫行弁護士(右)ら=23日午前、札幌市

 人口比例に基づかない区割りのまま「1票の格差」を是正せずに実施された今回の衆院選は憲法違反だとして、弁護士グループが23日、選挙の無効(やり直し)を求めて札幌高裁や福岡高裁那覇支部などに提訴した。同日中に全国289選挙区全てについて14の高裁・高裁支部に訴訟を起こす。9日時点の最大格差は1・98倍だった。

 他に提訴したのは、仙台高裁、名古屋高裁金沢支部、広島高裁、広島高裁岡山支部、高松高裁。

 2・13倍だった2014年の衆院選を巡る訴訟では、各地の高裁・高裁支部で「違憲状態」の判断が続き、最高裁大法廷は15年11月の判決で違憲状態と判断した。


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