希望、「排除の論理」で失速 立て直し急務 

テレビ局のインタビューの合間に、唇をかむ希望の党の細野豪志氏=22日午後8時14分、東京都内のホテル

 希望の党は政権交代を掲げ、衆院定数の過半数(233議席)を上回る235人を擁立したが、公示前の57議席維持に加え、野党第1党の座を確保できるかどうか微妙な情勢だ。衆院解散前、小池百合子代表(東京都知事)が党を率いると宣言し「台風の目」と目されたものの、小池氏の「排除の論理」に批判が集中し、失速した。

 小池氏は公示前、民進党との合流を巡り、安全保障政策や憲法観を「踏み絵」に一部を受け入れない考えを表明。リベラル派による立憲民主党の結成や、民進実力者らによる無所属での立候補を招いた。野党候補が乱立し、与党が有利になる構図をつくったとの批判は根強い。


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