有明海の秋の風物詩、ノリ種付け 海面に赤や緑の彩り 

佐賀市沖の有明海でノリ網を張る漁師=21日午前

 有明海の秋の風物詩、養殖ノリの種付けが21日、福岡県と佐賀県で始まり、赤や緑の色鮮やかなノリ網が海面を彩った。7月の九州北部の豪雨で大量の流木が流れ込んだが、漁業者らで取り除き、例年並みの作業開始を迎えた。初摘みは11月中旬を予定している。

 佐賀市の広江漁港では、ノリの種が付いたカキ殻をぶら下げた網を積んで、早朝から続々と漁船が出港した。沖合の養殖場に到着すると、漁師たちは長さ約18メートル、幅約1・5メートルの網を支柱にくくりつけた。有明海沿岸の長崎県や熊本県でも種付けは始まっている。


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