2017年10月17日 19:56 | 無料公開
囲碁の第42期名人戦7番勝負の第5局で、高尾紳路名人を破り名人位を奪還、七冠を達成した井山裕太碁聖。2度、全七冠を同時に制覇したのは史上初の快挙となった=17日午後、静岡県熱海市
囲碁の6冠保持者、井山裕太碁聖=棋聖・本因坊・王座・天元・十段=(28)が17日、昨年失った名人位を奪還し、七大タイトルすべてを保持する全七冠に復帰した。2度、全七冠を同時に制覇したのは囲碁、将棋界を通じて史上初の快挙。
静岡県熱海市で打たれた第42期名人戦7番勝負の第5局で、挑戦していた高尾紳路名人(40)に197手まで黒番中押し勝ちし、対戦成績4勝1敗で通算6期目の名人位を獲得した。
昨年4月、十段を奪取して囲碁界初の七大タイトル独占を果たしたが、同11月に名人位を失って6冠に後退。今期の名人戦の挑戦権を獲得して前人未到の偉業に挑んでいた。